外壁塗装に使用する塗料は、一般的に耐用年数が10年程度といわれています。
その耐用年数が3年~7年程度延びて、しかもセルクリーニング効果がある塗装を知っていますか?
それは光触媒塗装コーティングです。
光触媒塗装なら、汚れにくくなるので外壁のメンテナンスが楽になることでしょう。
そこでこの記事では、光触媒とはいったいどのような効果があるのかを解説。
また、光触媒塗装のメリット・デメリットを紹介していきます。
目次
- 光触媒コーティングの基礎知識について
- 光触媒コーティングのメリットがスゴい
- 光触媒のデメリットも知っておこう
- 光触媒の効果のまとめ
光触媒の基礎知識について
光触媒とは、光を利用して化学反応を促進させる仕掛けのことです。
その仕掛けの主な物質は、「酸化チタン」。
酸化チタンは光を当てて酸素や水分と反応すると、有機有害物質を二酸化炭素と水に変化させ無害化させる働きがあります。
この一連の作用を光触媒と言います。
「化学反応」や「酸化チタン」というワードが出てくると、人体への影響はないのか気になることでしょう。
実は、酸化チタンは食品や化粧品の着色料としても使われている物質で、人体への悪影響はないので安心してください。
また、この光触媒を塗料に応用した「光触媒塗料」が話題になっています。
その光触媒塗料は、主に外壁塗装で使われています。
近年コロナウイルスの流行により除菌や抗菌、抗ウイルス効果があると実証され、室内に散布する内装用も開発されました。
外壁塗装の場合、シリコン塗料やフッ素塗料で仕上げた後に「光触媒コーティング剤」を吹き付けるように塗装します。
さらに、紫外線に反応する「紫外線反応型」だけではなく、紫外線に当たらなくてもLEDで反応する「可視光反応型」という光触媒も開発されています。
光触媒のメリットがスゴい
光触媒は、とにかくメリットがスゴいです。
そのため、この光触媒を応用した「光触媒塗装」が話題となっています。
話題の3つのメリットを解説していきます。
・セルフクリーニング効果がある
・耐久性が高い
・空気をキレイにしてくれる
2-1. セルフクリーニング効果がある
光触媒塗装は、セルフクリーニング効果があります。
その理由は、光触媒によって外壁に付着した汚れを分解し、そこに雨が当たることで汚れを洗い流すからです。
現に光触媒の主成分である「酸化チタン」は、太陽光(紫外線)に反応すると有害物質を二酸化炭素と水に変化させる働きがあります。
それにより外壁に付着した汚れを分解してくれるので、雨が降ったときに一緒に流れてしまいます。
このように光触媒塗装は、外壁に付着した汚れを分解し自動的に落とす効果があり、さらに防菌・防カビ効果も期待できますよ。
2-2. 耐久性が高い
光触媒塗装は、耐久性が高いと言えます。
なぜなら、光触媒は塗膜を劣化させる原因である「紫外線」を利用するからです。
実際に、外壁塗装が劣化する原因の一つは紫外線といわれています。
そのため、一般的な塗料であるシリコン塗料の場合、耐久性が10年程度です。
ところが、紫外線を利用する光触媒塗料をコーティング剤として塗ることによって3年~7年程度耐久性が増す効果があります。
このように光触媒塗装は、耐久性が高い塗料といえるでしょう。
ただし、光触媒塗料はメーカーや気候によって耐用年数に違いがあります。
必ずしも耐用年数が3年~7年とは限らないので、注意が必要です。
また耐用年数とは、塗料メーカーが「これくらい持つように作りました」という目安でしかありません。
そのため、施工するエリアの気候や立地条件によって実際の耐用年数にならない可能性も頭に入れておくとよいでしょう。
2-3. 空気をキレイにしてくれる
光触媒塗装は、空気をキレイにする効果があります。
どういうことかというと、光触媒によって発生する「活性酸素」が空気中に含まれる窒素化合物を酸化させ除去するからです。
科学的な話になりますが、空気中の窒素化合物は酸素と結合すると窒素酸化物になります。
この窒素酸化物は、酸性雨や光化学スモッグの原因物質です。
光触媒によって発生した活性酸素の働きにより、この窒素酸化物が硝酸イオンに変化します。
硝酸イオンは大量に発生すると水質汚染の原因となりますが、人体には無害な物質です。
このように光触媒塗装は、大気汚染の原因物質を除去し空気をキレイにしてくれます。
光触媒のデメリットも知っておこう
光触媒塗装を行うのであれば、メリットだけではなくデメリットも知っておく必要があります。
そのデメリットを理解して、光触媒塗装の検討をするようにしましょう。
デメリットは、次の3つです。
・費用が高め
・すべての汚れを落とせるわけではない
・選べる色が少ない
3-1. 費用が高め
光触媒塗装は、耐久性が高く高機能なため費用が高めです。
例えば、光触媒塗装を行う場合の相場は、1㎡あたり3,800円〜5,000円。
30坪の住宅であれば、外壁塗装だけで75万円程度になります。
一般的に多く使われているシリコン塗料の場合は、1㎡あたり2,000円〜2,500円なので、約2倍の差があります。
このように光触媒塗装は、費用が高いことがデメリットといえるでしょう。
今後、光触媒塗装の普及が進むにつれて、塗料価格の値下げが期待されています。
3-2. すべての汚れを落とせるわけではない
光触媒塗装は、すべての汚れを落とせるわけではありません。
なぜなら、セルフクリーニング機能はどんな汚れに対しても効果があるわけではないからです。
例えば、鳥の糞など大きな汚れの場合は、汚れを分解する力が追いつかないので落とし切れなくなります。
さらに、サビや土埃などの無機質な汚れは、そもそもセルフクリーニング効果の対象ではありません。
また、セルフクリーニング効果は、基本的に太陽光(紫外線)と雨が当たるところで発揮されます。
したがって、太陽光や雨が当たらないところでは汚れを落とすことができません。
太陽や雨が当たらないところがある場合はその部分だけ汚れが目立ってしまい、塗装の場所によっては効果が半減してしまいます。
太陽光や雨の当たり具合を見て、光触媒塗装を検討するといいでしょう。
近年、紫外線でなくても光であれば反応する「可視光反応型」という光触媒コーティング剤が開発されています。
可視光応答型光触媒塗料を取り扱っているのかどうかも、外壁塗装業者に相談するといいでしょう。
3-3. 選べる色が少ない
光触媒塗装は、選べる色が少なくなります。
その訳は、光触媒コーティング剤は乳白色で白濁りしたような色なので、濃い色の塗装の上にコーティングすると色ムラができやすくなるからです。
実際に光触媒の主成分である酸化チタンは本来の色が白色です。
そのため、光触媒コーティング剤も乳白色になります。
ただし、光触媒コーティングは塗装が濃い色の場合、色ムラが出来やすくなりますが、塗装が出来ないわけではありません。
外壁塗装業者に相談して「濃い色だとどのようになってしまうのか」確認してから行うようにしましょう。
光触媒の効果まとめ
光触媒塗装の効果やメリット・デメリットを解説しました。
光触媒塗装は、一般的な塗装に比べてメリットが大きいです。
特に「セルフクリーニング効果」や「耐久性の高さ」は外壁塗装の周期を伸ばすことができるので、光触媒塗装に魅力を感じる人も多いでしょう。
しかし、光触媒塗装は太陽光や雨の当たり具合によって効果に差が出ます。
また、外壁塗装業者の塗り方次第で、十分な効果が発揮できません。
このようなことから、光触媒塗装を担当する外壁塗装業者選びが大切です。
色彩ペイントホームでは「クリスタルシーズン」という光触媒コーティング剤を使用しています。
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